20年くらい前のことですが。
目に入ったまつげが取れなくて、痛くて涙が止まらなかったので、眼科に行きました。
もちろん、まつげの件は一瞬で解決したのに、何か検査をすると言われ、
「眼圧が高い、放置すると緑内障になる」
という診断でした。
目の病気は怖いと本気で思ってはいましたが、
小学校教諭という仕事が本当に慌ただしく、当時はよほどのことがない限り通院もできない状態だったため、毎月通いなさいと言われたのに、ついつい放置してしまいました。
(頭の片隅には「通院」という言葉は見え隠れしていました。)
結局、それから10年くらい経って、視力検査で不具合が出ました。
左目だけ、視野の中心部がかすんで、肝心な「C」のすき間がわからないのです。
メガネのレンズに指で触ると、皮脂で曇って見えにくくなる、あんな感じでした。
眼科の先生から緑内障を疑えと言われて、仕方なく通院がまた始まりました。
このときは校医の先生だったので、サボるわけにも行かず、予約しながら何とか通いました。
真っ暗な中で片目ずつ行う視野検査。
数分?の間まばたきを我慢して眼の前の中心部を注視しつつ、視野の各地で一瞬光る点を見つけ手に持ったスイッチを押す、というものです。
ゲームみたいなのですが、当人は診断結果に悪影響が出るのを心配しつつの作業なので、とても緊張しました。
結果は想像通りの「緑内障」で、治療はキサラタンなどの症状の進行を抑える目薬を寝る前にさすこと。
「白内障のような手術で治りませんか?」
と質問しましたが、現時点では治す方法はなく、サボると失明につながる!ということでした。
この日、結構な恐怖感を味わったのを覚えています。
*****
昨日は目薬が無くなる寸前だったので、久しぶりに眼科に行きました。
診ていただいたところ「眼圧が下がったね」と言われ、
喜んだのもつかの間、(本当に一瞬でした)
「白内障も始まったね」
!!!!!!!!!
ショックでした。気を取り直して「何か気をつける事はありますか?」と質問したら、
「ううん、歳を取らないことだね」と。
笑ってしまいました。ギブアップです。
これからも、毎晩の目薬を忘れないようにしよう。
(この薬はさしたあと上手に拭かないと、まぶたが黒くなったりまつげが伸びたりするそうです)
また、いつ失明しても良いように、見たいものを今のうちにたくさん見ておこうという初心に帰ることができました。(中年で登山を始めたのはこの想いがきっかけでした。)
帰りに立ち寄ったアリオ亀有の書店に、まだ読みたかったのに読めていない本がたくさんありました。時間を調整して、また読書も楽しみたいと思います。
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